失敗しない!東京で日本語学校を選ぶ時に気を付けたいポイント10選

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こんにちは!
本日は九段日本文化学院の増田が「東京で日本語学校を選ぶ時の重要なポイント」についてご紹介します!
東京には本当にたくさんの日本語学校があるんですが、実は学校によって全然違うんです!「えっ、どこも同じじゃないの?」って思っている方、実はその考えは危険です!
私はこれまで多くの外国人学習者の方々とお話しする機会があったのですが、学校選びで失敗して後悔している方も少なくありません。「もっと早く知っていれば…」という声を聞くたびに、正しい情報をお伝えしたいと思っていました。
そこで今日は、絶対に押さえておきたい10のポイントを詳しくご紹介します!これを読んでいただくことで、あなたが理想としている学校探しに少しでもお役立て出来れば嬉しいです! (※記載している内容は2025年6月時点のものとなり変更となる場合があります。)

1.学習者の国籍バランスをチェックしよう

まず最初に確認したいのが、その学校にどんな国の学習者がいるかということです。これ、実は本当に大切なポイントなんです!
一部の学校では、特定の国や地域の学習者が大部分を占めていることがあります。例えば、中国の方が8割、韓国の方が7割といった具合です。でも、せっかく国際的な環境で学べる機会なのに、それではもったいないですよね。
私がおすすめするのは、世界各地から学習者が集まっている学校です。ヨーロッパ、アフリカ、南米、東南アジア、東アジアなど、様々な国の人たちと一緒に学ぶことで得られるメリットは計り知れません。
日本語学習はもちろん、多様な文化的背景に触れることができるし、異なる視点や考え方を学べるんです。それに、国際的なコミュニケーション能力が身につくし、個性を尊重する環境で学習できるので、間違いを恐れずに積極的に発言できるようになります。
見学の際は、「現在どのような国籍の学生がいますか?」「クラスの国籍構成はどうなっていますか?」とぜひ質問してみてください。歴史のある学校ほど、長年かけて築いてきた国際的なネットワークがあるので、より多様な学習環境を提供できることが多いです。

2.実用的な日本語が身につくカリキュラムか確認

次に重要なのが、どんな日本語を教えているかです。教科書の日本語だけじゃなく、実際の生活で使える日本語を学べるかどうかが成功のカギを握ります。
多くの学校では文法中心の授業が行われていますが、それだけでは実際に日本人と話すときに困ってしまうことがあります。大切なのは、実際の場面で使える実践的な日本語を学ぶことです。
そのため良い学校の例としては、教科書に載っているような正しい日本語授業はもちろん、日常会話でよく使われる自然な表現や、ビジネスシーンで必要な敬語や丁寧語なども学ぶことが出来ます。また、地域の人々との交流機会なども提供しています。現代の若者言葉や流行り言葉も含めて、生きた日本語を学べる環境があるんです。
特に注目したいのは、コースの種類が豊富かどうかです。総合的に4技能をバランスよく学べるコースから、会話に特化したコース、初級者向けの実践コース、さらには文化と一緒に学べるコースまで、様々な選択肢がある学校だと、自分の目標に合わせて最適な学習ができます。
将来日本で働きたいと考えている方は、職場で使える日本語を学べるかどうかをチェックしてみてください。面接の練習や、同僚との会話、上司への報告の仕方など、実践的なスキルが身につく学校を選ぶのがおすすめです。

3.日本文化を体験できるプログラムの有無

日本語学習と一緒に、日本の文化も学べる学校だと学習効果が格段にアップします!文化を理解することで、日本語の背景にある考え方や感情も理解できるようになるんです。

九段日本文化学院で例をあげるとすると、特におすすめで人気なのが茶道体験です。美しい敬語や丁寧語の使い方、「おもてなし」の心を表現する日本語、季節を表す繊細な日本語表現、正しい立ち振る舞いと言葉遣いなど、たくさんのことを学べます。

他にも、寿司作り体験、金継ぎ、書道、華道などの伝統芸術や、地域のお祭りへの参加、日本人学生との交流イベント、企業見学や職場体験、季節の行事などを通じて、教科書では絶対に学べない貴重な経験ができます。
専門的な文化プログラムがある学校では、単なる体験で終わらず、その文化の歴史や精神的な背景まで日本語で学ぶことができます。マンガなどの現代文化から伝統文化まで幅広くカバーしている学校もあって、自分の興味に合わせて選べるのも魅力的です。

4.スタッフの多言語対応力をチェック

日本語学習の初期段階では、やっぱり母国語でサポートしてもらえると安心ですよね。特に複雑な手続きや細かい説明が必要な時は、母国語は難しかったとしても、英語や韓国語、中国語など多言語対応できるスタッフがいる学校を選ぶことをおすすめします。
これだけ多くの言語に対応できるということは、それだけ多くの国の学習者を受け入れてきた経験があるということでもあります。
それぞれの言語の特徴を理解したスタッフからのアドバイスは、日本語学習の効率を大きく向上させてくれます。

5.生活全般のサポート体制が整っているか

日本語学習と並行して、日本での生活を成功させるためのサポートがあるかどうかも重要なポイントです。特に長期間日本に滞在する予定の方は、このサポート体制が学校選びの決め手になることもあります。
まず、住居に関するサポートです。ゲストハウス、シェアハウス、アパートの紹介など、様々な選択肢を提供してくれる学校だと安心です。
日本でアルバイトをする場合のサポートも重要です。学習スケジュールに合った求人の紹介、面接対策や履歴書作成のお手伝い、労働条件や契約内容の確認サポート、トラブル発生時の相談窓口などがあると、安全にアルバイトができます。
健康保険や医療関連のサポートでは、国民健康保険の加入手続きサポート、病院の利用方法や受診の流れ説明、医療費の支払い方法の指導、緊急時の対応方法レクチャー、信頼できる医療機関の紹介などがあると心強いです。
その他にも、住民税の仕組みと支払い方法、確定申告が必要な場合のサポート、年金制度の基本的な説明、各種控除制度の活用方法、市役所での手続きサポートなど、日本での生活に必要な様々な手続きをサポートしてくれる学校を選びましょう。

6.進学・就職支援プログラムの充実度

最近は、日本で就職することを目標にしている学習者の方がとても増えています。そんな方にとって、学校の就職支援がどれくらい充実しているかは非常に重要なポイントです。

就職を目指すなら、実践的なビジネス日本語教育が重要です。正しい敬語の使い分け、ビジネスメールの書き方とマナー、電話応対の基本とビジネス表現、会議での発言方法と議論の進め方、各種ビジネス文書の作成技術などを学べるコースがあるかどうかを確認しましょう。

その際に、就職活動の具体的サポートとしてもどんなものがあるかを聞いてみるのもおすすめです!
例えば、日本の就職活動の流れと特徴の説明、効果的な履歴書・職務経歴書の作成指導、面接練習とフィードバック、企業研究の方法と情報収集のコツ、求人情報の提供と企業紹介など学校がサポートしているかを是非、担当の人に聞いてみましょう。

また、法人向けのプログラムを提供している学校は、企業とのつながりが強い傾向があります。窓口対応でのやさしい日本語講座、外国人社員向けビジネス日本語研修、大学・専門学校向け留学生就職支援などを行っている学校なら、就職に関してもより実践的なサポートが期待できます。

7.施設・設備の充実度と学習環境

快適な学習環境が整っているかどうかも、毎日通う学校選びでは重要なポイントです。設備が整っていると、学習効率も大きく向上します。
教室環境では、清潔で明るい教室、最新の視聴覚設備、エアコンなどの空調設備、適切な机と椅子のサイズ、Wi-Fi環境の整備などをチェックしましょう。特に、文化体験ができるスペースが併設されている学校だと、体験を通して、机の上の学習だけでは学ぶことが出来ない、より深い日本文化の理解ができます。見学の際は、実際に施設を使っている学生の様子も観察してみてください。みんな快適そうに勉強していますか?設備をうまく活用できていますか?交流会などのイベントが活発に行われているかも重要なポイントです。

8.立地とアクセスの良さ

毎日通学することを考えると、学校の立地とアクセスの良さは思っている以上に重要です。特に東京は交通網が複雑なので、事前にしっかりチェックしておきましょう。
理想的なのは、東京の中心地にあって、複数の路線が利用できる駅に近い学校です。
また、周辺環境も重要です。コンビニや銀行ATMが近くにある、図書館などの学習施設、飲食店や食材を買える店、病院や薬局、安全で治安の良いエリアなどをチェックしてください。東京の中心地にある学校なら、これらの条件はほぼ満たされているはずです。
生活コストの考慮も大切です。家賃相場が手頃なエリア、交通費を抑えられる立地、日用品の物価水準、アルバイト先へのアクセスなども含めて総合的に判断しましょう。
実際に見学に行く時は、通学ルートを歩いてみることをおすすめします。地図で見るのと実際に歩くのでは、全然違う印象を受けることがありますよ。

9.コースの多様性と柔軟性

自分の目標や学習ペースに合わせて選べるコースがあるかどうかも重要なポイントです。画一的なプログラムしかない学校よりも、多様なニーズに対応できる学校の方が、より効果的な学習ができます。
例えば九段日本文化学院でいうと、長期でしっかり学びたい方には、総合日本語コースがおすすめです。読む・書く・話す・聞くの4技能をバランスよく総合的かつ体系的に習得できるコースで、日本語能力試験(JLPT)や日本留学試験(EJU)にも対応しているものが理想的です。初級から上級まで細かくレベル分けされていて、週2回の漢字クラスなども含まれているとより充実した学習ができます。
会話力を重点的に伸ばしたい方には、日本語会話コースがとってもおすすめ!様々な場面や話題を想定した会話練習、語彙、文法、聴解、ディスカッション、プレゼンテーション、発音矯正、話し言葉などを総合的に学べるコースです。
初心者の方には、初級実践コースがおすすめです。ひらがな・カタカナの読み練習に加えて、日本での生活に役立つ語彙や便利なフレーズを学べる短期集中コースがあると、効率的にスタートできます。
短期で学びたい方や文化も一緒に学びたい方には、日本語+文化コースがおすすめです。ホリデーコース(サマー、ウィンター、スプリング)や、マンガ、寿司、茶道、金継ぎなど、日本文化を体験できるコースがあると、より深い学習ができます。
最近は、オンラインコースも重要になってきています。オンライン日本語入門、オンラインJLPT対策、オンライン就職準備、オンラインビジネス日本語ブラッシュアップなど、多様なオンライン形式のコースがあると、様々な状況に対応できます。

10.学校の歴史と実績

最後に、その学校がどのくらいの歴史を持ち、どのような実績があるかを確認が必須です!
出来れば長い間多くの生徒が利用している日本語学校をお選びいただくことがおすすめです!
そのような学校の方が長年の経験とノウハウが蓄積されています。また、長い間運営を続けているということは、それだけ多くの生徒から支持されてきたということでもあります。

そして併せて進路実績も確認しましょう。就職率の具体的な数字、就職先企業の業界や規模、正社員就職の割合、日本企業への就職実績、大学や専門学校への進学率、進学先の学校レベルなどを聞いてみてください。
卒業生の活躍も重要な指標です。起業や独立した卒業生、本国に帰国後の活躍、日本での永住権取得者、国際機関での活躍など、様々な分野で活躍している卒業生がいる学校は、質の高い教育を提供している証拠です。
見学の際は、可能であれば在校生や卒業生と直接話す機会を設けてもらいましょう。リアルな体験談は非常に参考になります。また、インターネット上の口コミや評価も参考にしつつ、総合的に判断することが大切です。

 

まとめ:あなたに最適な日本語学校を見つけるために

いかがでしたか?東京で日本語学校を選ぶ際の10の重要なポイントをご紹介しました。
学校選びで一番大切なのは、「実際に見学に行って、自分の目で確かめること」です。パンフレットやウェブサイトだけでは分からない、学校の雰囲気や先生方の人柄、在校生の様子などを直接感じてください。
そして、遠慮なくたくさん質問してください。良い学校なら、どんな質問にも丁寧に答えてくれるはずです。歴史ある学校ほど、これまでの経験に基づいた的確なアドバイスをしてくれると思います。
特に重要なのは、多国籍な環境で学べるか、実践的な日本語教育が受けられるか、文化体験ができるか、多言語でのサポートがあるか、生活面でのサポートが充実しているか、進学・就職支援があるか、そして学校の立地や実績はどうかといった点です。
このブログを是非参考にしていただき、あなたの目標や希望に最も合った学校を選んでくださいね!
何か困ったことがあれば、いつでも相談してくださいね。皆さんの日本語学習を応援しています!


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2025年9月19日 金曜日 4:47 PM Category: Information.